「耳が痛くて耳鼻科を受診したけど、特に問題はないと言われたんです。」
まれにですが、このようなお悩みを耳にすることがあります。
実はその症状、「噛みしめ」が原因で起こっている可能性があるのをご存じでしょうか。
最初に、大切なことをお伝えします。
耳に痛みがある場合は、まず第一に耳鼻咽喉科を受診してください。
今回のコラムは、あくまでも耳鼻咽喉科で異常がないと診断された場合のお話です。
耳の痛み?耳の前にある「顎関節」が原因かも

耳の奥が痛いと感じても、実際には外耳炎などの炎症はなく、耳そのものには問題がないと診断されることがあります。
その原因として考えられるのが、耳のすぐ手前にある「顎関節」です。
過度なストレスや緊張からくる無意識の「噛みしめ」は、この顎関節に大きな負担をかけます。
顎関節の位置は、耳の穴のすぐ前にあるのです。
指を耳の穴に入れて、少し前側を触ってみてください。
口を開けたり閉じたりすると、その部分が動くのがわかるはずです。
無意識に歯を食いしばることで顎関節に負荷がかかり、その痛みが耳の痛みとして感じられることがあるのです。
噛みしめは、首や肩、腰の不調にも影響
顎関節は、体全体とつながっています。
そのため、噛みしめによる顎周りの問題は、耳の痛みだけでなく、首や肩のコリ、さらには腰痛まで引き起こすことがあります。
似たような症状で、歯医者さんに行っても問題がないのに歯が痛いという場合も、噛みしめが原因のことがあります。
「アクティベータ・メソッド」で顎関節を調整

当院で行っている「アクティベータ・メソッド」は、デリケートな顎周りの調整を得意としています。
弱い振動刺激で優しくアプローチするため、体に負担をかけることなく顎関節のバランスを整え、不調の根本原因にアプローチしていきます。