よく耳にしますよね、『椎間板ヘルニア』。
腰椎の椎間板ヘルニアで痛いとか、坐骨神経痛が出るとか
でも、これは過去のお話です。
最近の医学では
椎間板ヘルニア、椎間板の異常で腰痛は出ないといわれております。
私も椎間板ヘルニアで腰痛が起きると学校でも習っておりました。
最近の論文では否定されております。
まず、椎間板ヘルニアはどういう状況かといいますと、
椎間板の中央にある髄核が
椎間板の繊維輪の裂け目から外に飛び出した状態をいいます。
飛び出した髄核が近くの神経を圧迫して痛み、
腰の場合なら坐骨神経痛を引き起こすと言われてました。
昔からわかっていることですが神経を圧迫すると痛みではなく痺れが起きます。
このことは学校で習っていたのになぜ気づかなかったのでしょうか?
教育って怖いですね、こうやって皆さんも間違った教育を受けたために
『椎間板ヘルニア』=腰痛
の図式が脳にインプットされているのです。
さて、他の面からも検証があります。
カナダの研究チームが健常者(=症状を持っていない方)を対象にしたこんな実験があります。
MRIで健常者の腰部を撮影し椎間板に異常がないかを調べたものなのですが
結論から言うと
健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%椎間板変性が見つかったのです。
この研究は1995年の国際腰痛学会のボルボ賞を受賞しており、
何の賞だかわからないと思いますがわかりやすく言うと
腰痛の分野でのノーベル賞と思っていただければいいと思います。
それだけの賞をとった論文なので信頼度は高いのです。
それでは
椎間板ヘルニア≠腰痛
と脳にインプットし直しましょう。
もし椎間板ヘルニアがあると言われたら
しわが出てきたな、白髪が出てきたな〜(笑)ぐらいの感覚でいいのです。
あなたの腰痛の原因ではありません。
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