腰痛の予防や対応には正しい知識を知ることが重要です。
これから時間のある時に腰痛に関する正しい知識を書いていこうかと思います。
さて、今日は「安静について」をお伝えします。
ぎっくり腰になると病院でいわれるのが
『安静にしててください』
と言われますよね。
さて、面白い実験があります。
《フィンランドのマルミヴァーラの研究チームの実験》
186名の急性腰痛の患者に
・安静に寝ている(2日間)
・ストレッチなどの運動療法をする
・出来る範囲内の日常生活を送る
と三つのグループに分け、痛みの度合いを10段階で評価したものです。
結果を見ると、
安静にしているよりも、
ストレッチなどの運動療法そすることよりも
出来る範囲内での日常生活を続けていたほうが早く回復する
という結果がでております。
また日常生活をしている方が、職場復帰が早いというデータもあります。
そうなんです安静にして寝ているのは実はよくないのです。
出来る限りの日常生活を送ることが回復への早道なのです。
そして、長期間の安静は危険を伴います
痛みを慢性化させ、筋力低下、心肺機能低下などの身体機能を低下させます。
起こりうる合併症をまとめると
・筋萎縮(1日あたり1〜1.5%低下)
・心肺機能低下(10日で15%低下)
・高カルシウム血症
・廃用性骨萎縮
・血栓塞栓症(エコノミー症候群) など
やはり安静はよくないのです
安静にしておかないといけない状態はありますが
手術後や病後にできるだけ早くリハビリするのにはこういう理由があるのです。
ぎっくり腰では、無理する必要はありませんが、出来る限り普段通りに生活を送るのがよいでしょう。
ただし、しょうがないことですが、仕事の効率は下がります。
それに合わせた仕事量にする必要はあります。
また、会社や家族などの周りの人がフォローしてあげることが必要かと思います。
その辺、お互い様ですから、フォローしあえる協力関係を築いておくことも重要です。
もちろんぎっくり腰になった時は当院へご相談ください。
出来るだけ早く回復できるよう努力いたします!